高知市で8月に開催されるよさこい鳴子踊りの祭典「よさこい祭り」。近年はテンポのよい楽曲やダイナミックな舞いが若者も魅了し、国内外にも人気が広がる。
その一方で「踊り手だけでなく、観客目線の祭りを」という声も聞かれる。主催する「よさこい祭振興会」会長の西山彰一さん(69)に来し方行く末を聞いた。
――今年の第71回よさこい祭り。ポスターはしぶめです
キャッチフレーズは「よさこい旋風。土佐より出づ。」。帯締めの着物姿の女性が鳴子を手に踊る写真をあしらい、原点回帰もめざすというところでしょうか。188チーム(前年比31増)約1万7千人が踊る予定です。
――そもそもよさこい祭りとは
人口が急増していた1954年、夏枯れの商店街振興を中心軸にすえながら市民の健康と繁栄をめざす祭りとして始まりました。おじちゃんやおばちゃんも踊りたいという熱気にあふれ、第1回は21団体約750人が参加しました。
ブランドの再構築へ、真意は
その後、時代の変化に合わせて各チームが独自性を発揮してきましたが、当初の理念は今も踏襲されています。
コロナ禍で初めて全面中止に…